ステップ1でやった平打ちリングと似ているのですが、
最初にステップ1で作った平打ちリングより少し太めの
リングを作って、これを削って、デザインリングを
作成します。
デザインは削り出しに合った物を自分で考える。
ちなみに私のデザインはワックスのほうが合っているので
没になり、以前の生徒が作成した中から選んで
それを作成することにしました。
(後に全く違ったモノになりましたが・・・)
まずはナゲットを耐熱のチョコ皿に入れてバナーで溶かす。
溶かした銀をあけ型に流し込んでインゴットにする。
伸ばし機で永細いリングの地金を作成する。
すこしずつ伸ばし機の隙間を狭くして伸ばすのですが、
銀はすぐに硬くなるので、何度もなます。
(バナーで焼いて水に付けると柔らかく、加工しやすくなる)
長さを計算し、その長さに合わせて糸鋸で
地金を切る。
切った地金をリング芯金にまきつけて木槌で形を整える。
両端をピッタリ付けて糸鋸で切り、ピッタリ合うまで何度も
切ったり合わせたりを繰り返す。この時糸鋸に油を少しずつ
付けながら行う。(錆び防止と、すべりをよくするため)
私は中々切り口が真っ直ぐにならず、最後には中側から
糸鋸を入れました。
ちなみにぴったり合うまでに5回切りました。
出来たらロウ付けをする。
ロウが裏まで染み込むように「フラックス」を
木の串でちょんちょんとまんべんなく塗り、
ドライヤーで乾かす。
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切れ目をきれいに合わせる
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銀ろうを5ミリぐらいに切る
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合わせ目に乗せる
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耐熱板の上で周りにバナーの火を当てる
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きちんと裏までつながっているかチェックする
5ミリ角に切った銀ロウを切り口に乗せて、
銀ロウの周りに火を当てる。
(直接当てるときちんとくっつかないそうな)
で、ジワーッと銀ロウがとけてくるのを待って、
裏側まで銀ロウがしみていればOK。
一番目の課題の平打ちより少し太めのものができました。
コレに縦線を入れていくのですが、まずは
マジックで大体3mm間隔ぐらいの線を書いて
それに沿って糸鋸で線を入れてみました。
次にヤスリを使って一つひとつの山に丸みをつけました。
この時いつも先生に注意を受けるのですが、ヤスリの動きは
そのまま全体を使って大きく同じ動きをして、
指輪の角度を動かしていくように、
また、指輪はすり板から離さないようにすることが
必須なんだそうです。
いつも左手に指輪を持ってコチョコチョッとヤスリを動かせて
しまうんですよね~。そうすると全体が滑らかにならず、
ところどころ凸凹になってしまうんです。
今度は目の細かいヤスリで、外側に丸みを付けていきます。
なんかこのまま磨いたらかかぼちゃみたいでかっこ悪い~。
ということで、急遽上にマジックでランダムな線を書いて
その上を糸鋸でつたった後、細いヤスリで少し広げてみました。
中々カッコいい。
小さな傷を紙やすりで磨いて、
傷が取れたら、内側の面取りをしました。
通常はキサゲで面取りをするのですが、面が真っ直ぐでないので
目の細かいヤスリで今度はチョコチョコ削っていきました。
(これをしないと指に角が当たって痛い!)
バフ機に紙やすりをつけて中側の傷を取りました。
傷が取れたら今度は内側を磨き棒でピカピカにしていきます。
磨き棒の持ち方は普通のヤスリと違って、中指と薬指で柄を
はさみ、磨き棒の先に近いところで、それほど力を入れすぎず
中性洗剤を薄めた液をつけながら、少しずつこすっていきます。
この時磨き棒に傷があると、リングにも傷がつくので、
傷がないことを確かめてから使います。
(磨き棒の傷はピカールを塗った板にこすり付けて撮ります。)
ピカール(研磨剤)
後は、バフ機で青棒を使って傷をなくして、内側は終わりです。
さて、外側ですが、今回は線だけ光らせて、周りを
いぶすことにしました。
そこで登場するのが、この「タンポポ」です。
これをルーターの先につけて、なでるように優しく
なぞっていくと、きれいにいぶし銀のようになっていきます。
(タンポポ初めて用途わかりました)←いつも何に使うんだろうと
思っていたので・・・
タンポポ
最後に、上側に入れた線をきれいにして、光らせる
作業をしました。
コレも2種類の平べったい円盤型のヤスリで、
ルーターを使って行いました。
ものすごく神経を集中してやらないと、ちょっと気をそらすと
外をけずってしまうので、ここは真剣にやりました。
ヤスリ 艶出し
両方とも同じような形をしていますが、用途がちがうんですね~。
こんなんできました~。
われながら上手上手。(パチパチパチ)
ということで、次は課題4のソフトワックスをやります。