今回はハードワックスを使って丸みのあるリングを
作成します。

彫金

まずワックスを 切り取って 指輪の形にしてこれを鋳造に回して
出来上がったものを綺麗に磨いて作るという方法です。
まず、最初に

① ワックスを作りたい指輪のトップの太さに切って
② 指の太さまで穴を大きくして、
③ 指輪の太さに下の部分を丸く削っていく
ところまでやりました。

緑色のハードワックスというものを頂いたので
これを自分の好きな大きさに切って使います。

①これをケガキコンパスという蟹の手の形をしたコンパスを使って
大きさを均等になるようにろーに線を引いていきます。
ケガキコンパス

ワックス2

②この線の上から すごく小さい糸鋸で、 綺麗にまっすぐ力を入れずに 切っていきます。

次に切り出したワックスに十字に線を入れて、 門のところを 糸鋸でそぎ落とします。
ワックス4

ワックス3
今回は1cmぐらいの幅のリングを作ろうと思っているので、
リングの大きさを通常のサイズの11ではなく14で作るように指示されました。

幅が広いと指のお肉を圧迫するので大きめに作る必要があるのだそうです。

このハードワックスはもともと穴が開いていますが、この穴を広げて、
サイズ棒でチェックしながら、14のところまで 広げていきます。

指輪の形がある程度できたら今度は 傷や線などが見えないように
綺麗に 細かい ヤスリで ツルツルになるまで綺麗にそっとこすっていきます。
ワックス6
この時傷や線などが見えなくなるまで綺麗にすると後で鋳造をした後に
面倒が少なくなると言われました。

今度は、上の大きなこぶの処理に取り掛かります。

このままではとても重いし銀もたくさん必要なのでかえって
高くなってしまうからです。

淵から約2ミリぐらいのところに細いマジックで印をつけていきます。

それがすんだら中を、耳かきのような「スパチュラ」という工具で
掻き出していきます。
ワックス5
でもこれは練習のためで、途中までやってあとはルーターを使って
1mmの薄さまでにします。

あまり薄くなってしまうと穴が開いてしまうので メジャーを使いながら
きちんと全体的に1 mm になるまで掘っていきます。

やっているうちに向こう側の透け具合で1mmかどうかが分かるように
なってきました。
ワックス8

ワックス7
私は2箇所ほりすぎてしまって0.5 M の所をもできてしまったので
この時にはろーをアルコールランプで溶かしてこれを少し流して
余分なところを削って綺麗に1ミリになるようにしました。
失敗もまたも勉強です。
ちなみに中は先ほどの外側のように 紙やすりでツルツルにするようなことは
しませんでした。

ここまでできたら、あとは鋳造の業者に預けて出来るのを待ちます。
待っている間にまた違う課題に入ります。
今度は「ロウ付けと自分でデザインした、削りだし」の課題になります。
次回までに、デザインを3、4個用意してくるように言われました。
どんなデザインにしましょうね~。
全然浮かばん。
私ってクリエイティビティがないことを実感。゚゚。(>□<)゚。゚゚

3週間ぶりにワックスで作った型が鋳造されて
戻ってきました。

キャスティングと言ってワックスを石膏で固めて
火で溶かして、穴が空いたところに溶かした銀を
流し込み、冷やして石膏を割ると、ワックスで作った
形そのままのリングが出来上がります。
P1030381

なんか私にはこれはこれでもう出来上がっているように
見えましたが、これからこれをきれいに磨いていくんだ
そうです。
磨き上げ2

磨き上げ

 

 

 

 

 

銀を流し込んだところがポッコリ出ています。

まずは、すこしガタガタしているところをスムーズに
なるまで粗目のヤスリで削っていきます。

だんだん細かい目のヤスリで削って、最後はバフで
ピカピカに磨き上げます。
バフ機
バフ機

鏡のようにピカピカに磨くので、今回は
青棒というのを使いました。
これをバフにちょんちょんと付けては磨くんです。
青棒

バフ機を使って青棒で磨くと本当に鏡のように
なるので「鏡仕上げ」と言うんだそうです。
鏡磨き
出来上がり
出来上がり (2)

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、私の指輪はこんな風になりました。
出来上がり。

あまり面白みがない(裁縫の指ぬきみたい)なので
もう少し色々習ったら、加工してみたいと思います。